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釜戸のココ

ココと子犬たち
突然、ココがあの釜戸に入ってしまいました。
あれ、やっぱりここで産むんですか。と思ってのぞいてみると、後ろめたいような、緊張した様子。

その夜キュンキュンという小さい声がして、もう子供が産まれていました。
何が起こったのかわからない様子のココは焦っていて、子供が勝手にオッパイにくっついてくるのでびっくりしています。

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四つ目のココ

四つ目のココココは、染め場の釜戸で一年前に産まれました。まさしくあの四つ目のカロの娘です。
母親は、だいぶ前トラックにひかれ、父親のカロは、行方知れず、他の兄弟四匹も死んでしまったり、何処か行ったりで、工房にはココだけが残りました。

ココも丸一歳。娘盛りになり、このごろは新顔の雄犬の顔デカに追い回されています。
顔デカは、父親のカロのように優しくはなく、ココの食べ物も唸り声をあげて奪ってしまいます。
ココは小さい頃から私にとてもなついて、散歩の時はいつも付いて来ます。
ある日遠くまで足をのばした時に、何処までも付いてきました。帰れというのも聞かずに、テリトリーを出てしまいました。すると怖いブルのような雄犬に見つかって、奴にすごい勢いで追いかけられました。と目に入る間も無くココはいちもくさんに原っぱの方に逃げて、そのすぐ後をブルが狂ったように怒って尻尾をぐるぐると回しながらココを追いかけました。今にも八つ裂きにしてやるという勢いです。
心配して家に戻り、数時間したところで、泥だらけになったココが戻ってきました。顔も体も、手足も撫でてやるとどこにも傷がなく無事でした。ココは訴えるようにクンクンと泣いていました。
この頃、ココのお乳が膨らみ始めました。あの顔デカの子ができるのでしょうか。

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ポーシュ・ションクランティ 少女と女神ラクシュミとの約束

少女と女神ラクシュミインド西ベンガルのシャンティニケトンから20㎞ほど離れたシアン村に2011年の暮れから2012年1月末まで滞在しました。私は、ここ数年毎年冬に四十日ほどここに滞在し、植物染めや文様図案描きなどをしています。

12月半ばから1月半ばのこの時期はちょうどベンガルで一番寒いポーシュ月、吉祥天ラクシュミーが地上に降りている月です。我々にとってはさほど寒くないベンガルの冬ですが、こちらの人々にとっては極寒、子供達は耳や頭が寒いのか毛糸の目出し帽をかぶっています。日が沈むと急に寒くなり、暖房器具なしの夜は体が芯まで冷えます。

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手織りタッサーシルクの和墨染めショール

大好きなインド西ベンガル州の山繭タッサーシルクを和墨で染めました。色が落ちなくなるまで、布を傷めないように優しく限界まで洗いました。するとタッサーの個体により墨の染み込み方が違い、意図もせず、美しい天然の縞が現れました。

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四つ目のカロ

前述の釜戸の母子の父親は、このカロです。彼はインドの工房の周りでちょっとしたハーレムを築いています。

誰に飼われているわけでもなく、工房の周辺で三匹のメス犬と悠々自適に生活をしているのです。

四つ目の犬は、インドでは閻魔の使いとか。それでもカロは、人に嫌われるようなことはせず、どこかわきまえているような気がします。

この積み上げられた稲ワラの上がお気に入りのようで、いつもここに登って辺りを見張っています。

その風格は、まるで王座にすわっているかのようです。

かと言って力を誇示するでもなく、他の犬にも優しく穏やかな奴です。テリトリーに侵入した雄犬を、低い唸り声をあげて追い払うことはあっても、喧嘩をしているのを見たことがありません。

ワラの上から下に降りると、雌犬や、子犬が、彼をみつけて喜んで 追いかけてくるのをよく見かけます。

ある日カロは、たくさんの鳥の内臓を吐き出し、人々に嫌がられました。気持ちの悪い奴だなと、思っていたら、そこに四五匹のチビ犬が駆け寄り、カロの吐いたものをガツガツと食べました。

その優しさには関心させられました。こいつは、菩薩ではないかと思いました。

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茜染 2013

今年も、二日づつ四日かけて茜染をしました。
色出しに多くの時間を費やすので、大変ですが良い色が出ると、疲れも何処かに飛んで行きます。
赤色には、何か魔力があるのでしょうか。
今年も、深紅、紅色、コーラルレットと、布それぞれのとても良い茜色が染まりました。