に投稿

綿にカンタ手刺繍

「アナンダ工房さんどこまで行くの‥‥‥」 私たちの工房の作品を見たお客様に、この言葉を言われた時はショックでした。でも今のうちだからこそできる仕事があるのです。インドの村の誰もがスマホを持つ今、カンタ刺繍のような、多くの時を費やし手仕事に喜びを見出す人は少なくなりました。 でも、より手のこんだものを作りたいと思う人もまだ、健在です。作り手が楽しんでこそ、身に付ける人が楽しめると信じつつ。

に投稿

釜戸のココ

ココと子犬たち
突然、ココがあの釜戸に入ってしまいました。
あれ、やっぱりここで産むんですか。と思ってのぞいてみると、後ろめたいような、緊張した様子。

その夜キュンキュンという小さい声がして、もう子供が産まれていました。
何が起こったのかわからない様子のココは焦っていて、子供が勝手にオッパイにくっついてくるのでびっくりしています。

に投稿

四つ目のココ

四つ目のココココは、染め場の釜戸で一年前に産まれました。まさしくあの四つ目のカロの娘です。
母親は、だいぶ前トラックにひかれ、父親のカロは、行方知れず、他の兄弟四匹も死んでしまったり、何処か行ったりで、工房にはココだけが残りました。

ココも丸一歳。娘盛りになり、このごろは新顔の雄犬の顔デカに追い回されています。
顔デカは、父親のカロのように優しくはなく、ココの食べ物も唸り声をあげて奪ってしまいます。
ココは小さい頃から私にとてもなついて、散歩の時はいつも付いて来ます。
ある日遠くまで足をのばした時に、何処までも付いてきました。帰れというのも聞かずに、テリトリーを出てしまいました。すると怖いブルのような雄犬に見つかって、奴にすごい勢いで追いかけられました。と目に入る間も無くココはいちもくさんに原っぱの方に逃げて、そのすぐ後をブルが狂ったように怒って尻尾をぐるぐると回しながらココを追いかけました。今にも八つ裂きにしてやるという勢いです。
心配して家に戻り、数時間したところで、泥だらけになったココが戻ってきました。顔も体も、手足も撫でてやるとどこにも傷がなく無事でした。ココは訴えるようにクンクンと泣いていました。
この頃、ココのお乳が膨らみ始めました。あの顔デカの子ができるのでしょうか。

に投稿

ポーシュ・ションクランティ 少女と女神ラクシュミとの約束

少女と女神ラクシュミインド西ベンガルのシャンティニケトンから20㎞ほど離れたシアン村に2011年の暮れから2012年1月末まで滞在しました。私は、ここ数年毎年冬に四十日ほどここに滞在し、植物染めや文様図案描きなどをしています。

12月半ばから1月半ばのこの時期はちょうどベンガルで一番寒いポーシュ月、吉祥天ラクシュミーが地上に降りている月です。我々にとってはさほど寒くないベンガルの冬ですが、こちらの人々にとっては極寒、子供達は耳や頭が寒いのか毛糸の目出し帽をかぶっています。日が沈むと急に寒くなり、暖房器具なしの夜は体が芯まで冷えます。

続きを読む ポーシュ・ションクランティ 少女と女神ラクシュミとの約束