綿を紡いでいるスタッフのポラーシュ君。工房では、糸紡ぎをして素朴な布をつくっています。右写真はポラーシュくんの手紡ぎ糸で織ったアナンダ工房オリジナルの羽織りもの。
手織りタッサーシルクの和墨染めショール
大好きなインド西ベンガル州の山繭タッサーシルクを和墨で染めました。色が落ちなくなるまで、布を傷めないように優しく限界まで洗いました。するとタッサーの個体により墨の染み込み方が違い、意図もせず、美しい天然の縞が現れました。
四つ目のカロ
前述の釜戸の母子の父親は、このカロです。彼はインドの工房の周りでちょっとしたハーレムを築いています。
誰に飼われているわけでもなく、工房の周辺で三匹のメス犬と悠々自適に生活をしているのです。
四つ目の犬は、インドでは閻魔の使いとか。それでもカロは、人に嫌われるようなことはせず、どこかわきまえているような気がします。
この積み上げられた稲ワラの上がお気に入りのようで、いつもここに登って辺りを見張っています。
その風格は、まるで王座にすわっているかのようです。
かと言って力を誇示するでもなく、他の犬にも優しく穏やかな奴です。テリトリーに侵入した雄犬を、低い唸り声をあげて追い払うことはあっても、喧嘩をしているのを見たことがありません。
ワラの上から下に降りると、雌犬や、子犬が、彼をみつけて喜んで 追いかけてくるのをよく見かけます。
ある日カロは、たくさんの鳥の内臓を吐き出し、人々に嫌がられました。気持ちの悪い奴だなと、思っていたら、そこに四五匹のチビ犬が駆け寄り、カロの吐いたものをガツガツと食べました。
その優しさには関心させられました。こいつは、菩薩ではないかと思いました。
茜染 2013
今年も、二日づつ四日かけて茜染をしました。
色出しに多くの時間を費やすので、大変ですが良い色が出ると、疲れも何処かに飛んで行きます。
赤色には、何か魔力があるのでしょうか。
今年も、深紅、紅色、コーラルレットと、布それぞれのとても良い茜色が染まりました。
野良の母子の行方
染め場で産まれた子供達は、ワラ置き場に移動して、無事茜染をする事ができました。
織師プンノさん


織師プンノさんとの付き合いはもう19年。今回も一緒に手機で新作のタッサーシルクスカーフを制作しました。
銀鼠のタッサーにムガシルク、紬の経を入れた複雑で、華やかなスカーフが織れました。軽やかな手織りのジャケット、ワンピース、ブラウスと、この冬制作した黒くて華やかな作品を春一番に展示します。どうぞご覧ください。
華やかな黒。
織師との付き合いはもう18年になります。彼が、結婚する前の、当時18才からの長い付き合いになります。
今では三年生と一年生の二人の子持ちです。
彼は今、実家に家と仕事場を建てているので、ここ数日だけ工房で仕事をしています。
新作のタッサーシルクスカーフを制作中。銀鼠と紬をいれた複雑で、華やかな良いスカーフが織れています。
三月から、店に並ぶ予定。インドの工房より。
茜染、釜戸の母犬
インドの工房 染め場状況 今回インドの工房に来た目的の一つは、茜染をすることです。 一週間ほど前の寒い夜に直樹さんがチキン味噌を作ってくれて、工房のみんなと食事をしました。食後、待ち構えていた犬たちが、鳥の骨を取り合って喧嘩したり、人に怒られてキャインキャインと大きく叫ぶ声がしました。その必死な様子が、いつになく激しかったのを覚えています。 さらに冷え込んだ翌朝、どこからともなくキュンキュンする小さな声がします。声の出処を探すと、子供らが、染場で、昨日の犬が子供を産んだのだと言います。行ってみると釜戸がすっかり占領されていました。 母犬は覗くだに歯をむき出して近づくことも出来ませんでした。 しかし今はもう、怒られないことが解ってか、優しい顔を見せてくれます。まるで微笑んでいるかのようです。 茜染の用意をしていたのに・・・。染め担当のビポットは、”別の場所に釜戸を作ろう” と言っていました。
刺繍職人ムリンモイさん


藍・阿仙薬ノ木染めジャケット
タッサーシルクの糸を染め、服のデザインに合わせて織りました。