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食虫植物クルマバモウセンゴケ インドの短い冬に生きる

モウセンゴケ

工房の近くの荒地に、どんなに暑く乾いたときでも水の枯れないジョルナダンガ(台地の泉)という場所がある。そこで見つけたクルマバモウセンゴケ。葉の繊毛の先にキラキラ光るつゆをつけている。モウセンゴケの仲間は多年草が多いが、これは一年草。インドの短い冬の間だけで一生を終えるこの小さな食虫植物は、葉が丸く、見るからに愛くるしい。

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アダンの雄花は香り抜群

アダン刺し子のオーダーをした帰り道。道端に生えていたのをみつけた。葉を一枚取ろうとしたら、縁に生えている曲がったトゲに刺されてしまった。アダンの雄花は甘くやるせない香りがする。ヒンディー語でケワダ、ベンガル語でケオラと呼ばれ、雄花から作ったそういう名前の香水がヒンドゥー教の儀式の道具や材料を扱う店で売られているという。さっそく買いに行った。

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アルパナ 吉祥天の昇天2016

アルパナ

一年中で一番寒いポーシュ月が明日で終わります。昇天する吉祥天(ラクシュミー)にこれまでの感謝とこれから一年の幸福を祈って、いま少し女神に家に座ってもらうため、蓮座と足跡を描きます。工房の女の子たちは二十歳前にみな嫁いでしまったので、今年は私一人で描きました。工房と、皆の幸運を願って。

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マメガキ?

マメガキ?

工房の近くの田んぼ道を散歩していると 、ダルマタークルを祀った小さな社があった。取り囲んで生える茂みの木々に小さな柿のような実がなっている。調べてみると、やはり柿と同じカキノキ属のマメガキに似たDiosphyros montanaだった。実は食べられないらしいが、この実で柿渋を作ってみようかな。

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タッサーシルク、繭の冬越し

タッサーシルクの繭朝の散歩で、またタッサーシルクの繭を見つけた。ベンガルの冬は結構寒い。人は皆、毛糸の帽子や被り物をし厚着をしている。繭は鳥などの外敵から身を守るためか、衣のつもりか、目立たぬように葉っぱを巻き付けている。クル(イヌナツメ)の木にぶら下がって、じっと春を待つ姿はけなげだ。

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只今制作中

年賀状アナンダ工房2016年前期予定
2月2日(火) から神田須田町店 営業開始
月~土曜日 11:30~18:00
(前期は8/13まで通常営業します)

2月21日 (日) 上野桜木町店営業開始。
毎週日曜日営業。1100~18:00
(但し3/27、6/19の日曜日はイベントのためお休みです。

詳しくはお電話でお問い合わせください。
03-3828-2725代表

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藕糸織 2016冬

2016年新年インド西ベンガルの工房にて。’16年正月乾季。水のない池の前で。

今年もどうぞよろしくお願いします。

以前工房で生産していた藕糸織が完売して、その後に再産が不可能になって早いものでもう三年も経ってしまいました。
しかし今年は、いよいよ待望のこの藕糸織のスカーフが再開できそうです。池が借りられることになり、蓮の栽培から始めます。気の長い話ですが、少しずつですが可能になり”今年も早よから縁起の良い” 明るい年になりそうです。

池の向こうに、二匹のジャッカルが駆けて行くのを見ました。

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綿地にカンタ手刺繍

「アナンダ工房さんどこまで行くの‥‥‥」 私たちの工房の作品を見たお客様に、この言葉を言われた時はショックでした。でも今のうちだからこそできる仕事があるのです。インドの村の誰もがスマホを持つ今、カンタ刺繍のような、多くの時を費やし手仕事に喜びを見出す人は少なくなりました。 でも、より手のこんだものを作りたいと思う人もまだ、健在です。作り手が楽しんでこそ、身に付ける人が楽しめると信じつつ。