新刊「サンタルのもりのおおきなき」
ハードカバーになりました。
文:西岡直樹
絵:シブーチットロコル
コラージュ:西岡まどか
福音館書店
税込¥990 + 送料¥140 = ¥1,130.
下記電話又はメールにてご注文ください。
①お名前、②ご住所、③電話番号をお知らせください。
郵便振込用紙を同封のうえ郵送いたします。
☎︎ 03-3828-2725
E-Mail: info@anandakobo.com
※アナンダ工房神田須田町でもお求めいただけます。
新刊「サンタルのもりのおおきなき」
ハードカバーになりました。
文:西岡直樹
絵:シブーチットロコル
コラージュ:西岡まどか
福音館書店
税込¥990 + 送料¥140 = ¥1,130.
下記電話又はメールにてご注文ください。
①お名前、②ご住所、③電話番号をお知らせください。
郵便振込用紙を同封のうえ郵送いたします。
☎︎ 03-3828-2725
E-Mail: info@anandakobo.com
※アナンダ工房神田須田町でもお求めいただけます。
正月は3年ぶりにインドの工房で迎えました。
工房のスタッフは新型コロナ前と変わらず、みんな元気です。
1月の15日はベンガル暦のポウシュ月の晦日にあたり、吉祥天が天に帰る日で、庭に吉祥模様を描いてお祀りし、米粉の団子を食べて祝います。翌日は恒例のピクニック。鍋釜持って野でカレーを楽しみました。
絣やカンタ刺繍の新作もたくさん出来ました。お楽しみに。
●イベント情報●
東インド、サンバルプルの絣展
Gallery アナンダ工房 神田須田町展
2月21日(火)〜3月2日(木)
※20(月)、25(土)、27(月)はお休みです。
新作の絣ジャケット、ワンピース、の作品を展示します。また、お手頃なビポドさんのインドの植物染めブラウス、シャツもでき上がりました。
同時開催 山崎範子 膠テンペラ 小品展
Gallery アナンダ工房 2F
2月19(日)〜26(日)
※2月20日(月)休
6月中頃、インドにいるビポドからタッサー(インドヤママユ)の羽化が始まったと写真が送られてきた。
1月20日頃、私が散歩の時に見た沢山の繭は、みな道路拡張工事で木ごと切られてしまったという。
ビポドは伐採されたイヌナツメの木から毎日出来るだけの繭を取ってきて、工房の沙羅双樹の木の枝にくくり付けた。
それが、ここのところ次々と羽化し、交尾し始めた。なんと美しい。そのうち卵を産むだろう。
羽の模様は目のように見開いて、鳥を威嚇する。それも向こうが透けて見える。
羽の肩はブーメランのようにしっかり張って、高いところから優雅に滑空する。
ここのところインドに行けないのが本当に残念、無念。 由利子
イモムシを見てから一週間後、イヌナツメのおなじ枝を探しました。これもなかなかすぐにはわからないのですが、目が慣れてくるとあちこちに葉っぱを巻いた繭がぶら下がっています。棘のある枝に上手に茶色い紐を自分で巻きつけて、繭を作ってぶら下がっています。軽くて、温かく、適度に通気性が良く、遮光性があります。野生が持つ能力は凄いです。ここまで自分でやるのも偉いです。
次に出てくる時は全く違う美しい姿でデビューします。とても楽しみです。
写真と文章 由利子
インドの工房に滞在中、朝の散歩でタッサー蚕の幼虫を見に行きました。
イヌナツメの木陰を良く探して見ると、点々模様の5センチ位のイモムシがあそにも、ここにもいます。
目はどれなのでしょう。恐ろしくモジャモジャした口をしています。体じゅう産毛のようなモヤモヤしたウブ毛が生えています。10本の足で、大きな風が吹いても大丈夫なようにしっかりと枝をつかんで、逆さまにぶら下がっています。もう、お腹いっぱい葉っぱを食べて、動けないようです。寒いし、眠いので繭を作って中に入るしかありません。写真と文 由利子
今年の夏も、制作のため西ベンガル州のアナンダ工房に滞在しています。
数年前、近所の池からこの石像の破片が、村人の投網に掛かって出てきました。
村の人たちは気持ち悪がって我々のところに持って来ました。私たちはこの石像を、大切に我がインドの工房の守り神にしています。“末永くインドと日本を往復できますように!”
この石像はおそらく仏教的なモチーフで、アジャンタ石窟(5〜6世紀)や、4年前に東京国立博物館の表慶館で行われた特別展「コルカタ・インド博物館所蔵インドの仏教美術の源流」に来ていた仏座像(7〜?世紀)の右上に飛んでいるアプサラス(飛天)に良く似ています。ここベンガルはかつて7〜12世紀まで仏教が盛んでした。そして、インドの中でも最後まで仏教が残っていた地域でもあります。7世紀初頭から半ばに統治したヴァルダナ朝の王ハルシャ・バルダナの時代に、玄奘三蔵がナーランダを訪れました。(630年頃)当時そこには各地から仏教を学ぶ僧侶が数千人来ていたと、彼は大唐西域記に記しています。
ベンガルではこの後13世紀、セーナ王朝で仏教が弾圧され、多数の仏教僧が殺されたそうです。仏教寺院や仏像も破壊され、命をのがれた仏教僧はチベット、チッタゴン、ビルマへ逃れました。この後もイスラム勢力、次いでムガール勢力に支配され、さらにヒンズー教から回教に改宗した人々も多い地域です。
この手のひらほどの石の塊により、この地に住んでいた過去の人々や、文化、宗教、生活まで、一気に想いを馳せることができるのが不思議です。何もなかったかのように雨季のベンガルでは地平の果てまで稲が植えられ、渡る風は稲の香りがします。1ヶ月の滞在を終え、もうそろそろ残暑の東京に帰ります。飛天に旅の安全を祈りつつ。由利子
工房の藍は、はなだ(縹)色。
インドのアナンダ工房で育てた木藍で藍染めをしています。
タネから育て、収穫し、泥藍をつくって藍建をしました。
あの小さな葉っぱから・・・信じられない美しい色味です。感激!!
昔、母が好きだったはなだ(縹)とは、どんな色だったのかと思っていましたが、こんな美しい色が染まると、この木藍の色を縹といったのではないかと、勝手に思いを馳せてしまいます。これから染めた糸を直樹さんが機にかけます。
お客様の注文を受け、沙羅双樹染めの、各色各素材の袱紗を作りました。
一つずつ丁寧に手織り手染め、手縫いで仕上げました。品があり、
とても美しい作品ができました。
インド西ベンガル州カトワ市近郊のGowai 村にある藍工場(Nil-kuthi)の沈殿藍槽の跡にいってみました。近くには、イギリス人(サヘーブ)が泊まっていたバンガローや事務所があったそうですが、いまは何もありません。この、藍の沈殿槽だけがベンガルの藍の歴史を物語っています。
変な毛虫がいた。アカシアの葉に似た綺麗な奴を見つけました。あまりによくできているので、怖くて触れませんでした。